皆さん、おはようございます。
今日は皆さんに、潜水作業中の事故例を共有したいと思います。 先日、漁港の復旧工事で潜水作業員が一酸化炭素中毒と低体温症になるという事故がありました。
この事故は、潜水士に空気を送るためのコンプレッサーの吸気ホースが、エンジンの排気口に接触して穴が開き、排気ガスがホース内に混入したことが原因で起こりました。
この事故から学べる教訓はいくつかあります。 まず、設備の配置です。コンプレッサーの吸気ホースは、排気ガスが混入するおそれのない場所に設置し、強風などでずれないようにしっかり固定しましょう。ホース自体も、排気口の熱に耐えられるような耐熱性のものを選ぶ必要があります。
次に、日頃の点検が重要です。空気圧縮機や潜水服などの機材は、常に破損がないか点検し、異常があればすぐに修理するようにしましょう。そして、技術的に可能であれば、有毒ガスを検知する警報装置を設置することも対策の一つです。
最後に、安全な作業手順を徹底しましょう。どのような作業でも、事前に作業手順書を作成し、関係者全員で周知・徹底することが大切です。これから年末に向けて、忙しい日々が続くと思いますが、日々の安全確認を怠らず、無事故・無災害で工事を終えられるよう、皆で協力していきましょう。
ご安全に!
引用・参考文献
○ 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」労働災害事例:潜水士への空気を供給中、排気ガスが送気に混入したことによる一酸化炭素中毒