みなさん、おはようございます。
本日は、
港湾海岸工事業で発生したある痛ましい事故についてお話します 。防潮堤の周囲で海底を掘削する工事中に、ドラグ・ショベルのバケットが潜水士に激突し、亡くなられたという事例です 。
この事故は、陸上からドラグ・ショベルを使って海底を掘削する際に起きました 。潜水士の方が海に潜って測量を行っていたのですが、測量が終わって陸に戻ったかどうかの確認を怠り、運転士が掘削作業を開始してしまったのです 。地上にいた作業員は、水中電話のスピーカーから「ストップ」という声を聞き、すぐに運転士に作業を止めるよう指示しましたが、間に合わず、バケットが潜水士の方に接触してしまったとのことです 。
この事故の主な原因は、作業計画や作業手順がきちんと定められていなかったことです 。また、作業員同士の連携が不足していたことも挙げられます 。さらに、被災者が重機に接触する可能性のある場所に立ち入ってしまったことも原因の一つとされています 。
私たちは、この事例から多くの教訓を得る必要があります。
対策
- 作業計画と手順の徹底:作業を開始する前に、危険な場所には絶対に立ち入らないように、作業計画と手順をしっかり確認しましょう 。
- 作業前の確認の徹底:重機の運転手は、作業範囲内に人がいないことを必ず確認してから操作を始めてください 。
- 連携とコミュニケーション:作業員同士で密に連絡を取り合い、危険な作業中は特に、お互いの状況を常に把握し続けましょう 。
皆さんの安全は、何よりも大切なものです。事故を未然に防ぐために、全員で基本を徹底し、安全第一で作業を進めていきましょう。
以上で朝礼を終わります。今日も一日、ご安全に!
引用・参考文献
○ 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」労働災害事例:防潮堤周囲の海底掘削工事中に、ドラグ・ショベルのバケットが潜水士に激突して死亡した