建設現場の安全衛生スピーチ 14

アンゼンアンシン

皆さん、おはようございます。

今日は、安全な作業環境を維持するために、ある労働災害の事例を共有します。この事例は、外壁塗装の現場で起きたものです。ある作業員の方が、ウレタンコーティング塗料を使った雨戸の吹き付け塗装作業中に、のどの違和感を覚えました。しかし、そのまま作業を続けたところ、翌日には首と喉が腫れ、呼吸困難になってしまったのです

原因は、塗料に含まれるイソシアネート系の硬化剤を吸入したことによるアレルギーでした 。この作業員の方は、作業中に防毒マスクを着けていませんでした

この事例から学ぶべき点は三つあります。

まず、

化学物質の危険性を正しく理解することです。ウレタン系の硬化剤には、アレルギーを引き起こしやすいイソシアネート類が含まれていることを知っておきましょう

次に、

適切な保護具を必ず着用することです。防毒マスク、保護衣、保護手袋は、自分の身を守るための大切な道具です 。たとえ短時間の作業でも、決して油断せずに着用してください。

最後に、

体調に少しでも異変を感じたら、すぐに作業を中断することが重要です。喉の違和感や体の変化に気づいたら、無理をせずに報告してください

一度アレルギーを発症すると、次に同じ物質に触れたときにアナフィラキシーショックを起こす危険性もあります 。自分の健康を守るためにも、今日の教訓を胸に刻み、安全第一で作業に取り組みましょう。今日も一日、ご安全に!

引用・参考文献

○ 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」労働災害事例:イソシアネート系硬化剤の吸入によるアレルギー