建設現場の安全衛生スピーチ 11

アンゼンアンシン

建設現場朝礼スピーチ:重機積み込み事故から学ぶ安全作業

スピーチ内容

皆さん、おはようございます!

今朝はですね、私たち現場で働く者として絶対に忘れちゃいけない話をします。先日、道路建設の現場で痛ましい事故が起きました。ドラグ・ショベルをトラックに積み込む作業中に、ショベルが転落して運転手さんが命を落とすという、本当に痛ましい事故です。

この事故、なぜ起きてしまったと思いますか?

運転手さんは、積み込みの時に十分な長さや強度がある道板を使いませんでした。それどころか、ショベルのバケットでトラックの荷台を押しながら乗り込もうとしたんです。その結果、バランスを崩してショベルが横転。頭を挟まれてしまいました。

さらに問題だったのは、シートベルトも保護帽も着けていなかったということです。

私たち現場で働く者として、この事故から何を学ばなければならないか。

まず第一に、資材の積み下ろしは必ず道板や仮設台を使うこと。これは基本中の基本です。

第二に、機械を動かす前には作業場所の状況確認。安全な作業計画を立てる。これも当たり前のことですが、忙しいとつい忘れがちになります。

そして第三に、シートベルトの着用と保護帽の着用の徹底。これは自分の命を守る最後の砦です。

皆さん、作業の効率を優先したり、「これくらいなら大丈夫だろう」という気持ちが事故を招くんです。取り返しのつかない事故につながるんです。

今日の作業に入る前に、もう一度自分の作業手順を確認してください。少しでも「あれ?」と思うことがあったら、遠慮なく私に声をかけてください。

みんなで声を掛け合って、危険な行動は絶対にやめましょう。今日も一日、全員が無事に家に帰る。これが私たちの目標です。

よし!安全第一で今日もがんばっていこう!

引用・参考文献

○ 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」労働災害事例:ドラグ・ショベルを貨物自動車の荷台に積み込む際、ドラグ・ショベルが荷台から転落し、ドラグ・ショベルの運転士が死亡した