建設現場朝礼スピーチ – 高所作業安全について
はじめに
みなさん、おはようございます!
今日は、現場での安全作業について話をさせていただきます。 これは私たち全員にとって、とても大事な話です。
先日発生した事故について
実は先日、本当に痛ましい労働災害が起きました。 高さ5.5メートルの足場で解体作業をしていた作業員の方が、手に持った資材を高圧電線に接触させてしまったんです。 その結果、感電して地面に転落し、尊い命を失ってしまいました。
この方は、ヘルメットも安全靴もちゃんと着けていました。 安全帯も身につけていたんです。 でも、安全帯のフックはかけていませんでした。 絶縁保護具も使っていませんでした。
なぜ事故は起きたのか
私たちはこの事故を徹底的に分析しました。 そこで分かったのは、いくつもの問題が重なっていたということです。
まず、高圧電線の近くでの作業なのに、感電防止対策が不十分でした。 作業手順書もなく、安全教育も足りていませんでした。 5メートル以上の足場作業なのに、作業主任者も選任していませんでした。 そして私たち元方事業者も、現場の巡視や安全指示が甘かったんです。
これは本当に反省すべき点です。
私たちが今すぐやるべきこと
この事故を無駄にしてはいけません。 みなさん、これから高所作業や解体作業をする時は、必ずこれらを守ってください。
1. 高圧電線対策の徹底
高圧電線に近づく作業では、必ず感電防止策を講じましょう。 絶縁用保護具の装着は絶対です。 作業前の確認を怠らないでください。
2. 作業手順書の遵守
危険な作業には必ず手順書があります。 面倒だと思わず、必ずその通りに作業してください。 リスクを事前に洗い出すことで、事故は防げるんです。
3. 保護具の正しい使用
安全帯を「着けている」だけじゃダメです。 必ずフックをかけて「使って」ください。 これが命を守る最後の砦です。
4. チーム全体でのリスク共有
現場で「おかしいな」と思うことがあったら、遠慮しないでください。 どんな小さなことでも、すぐに私や責任者に声をかけてください。 あなたの一言が、みんなの命を救うかもしれません。
最後に
私たちは事故を起こすためにここにいるんじゃありません。 みなさんの大切な命と安全を守り、家族のもとに無事に帰すために働いています。
この現場を「無災害」で終わらせることが、私たちの使命です。 全員で力を合わせて、その目標を必ず達成しましょう。
以上で朝礼を終わります。 今日も一日、ご安全に!
引用・参考文献
○ 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」労働災害事例:高所で足場の解体作業中、手に持っていた足場部材が高圧引込線に触れ、感電して地上に落下した