【業務検討中】匿名投稿フォームを活用した「ロバ耳サイト」という選択肢
こんにちは。「OFFICE SAFE WORK」では、2026年の開業に向けて、さまざまな業務スキームを検討中です。
今回はその中から、企業ごとに設ける匿名投稿フォーム──名付けて「ロバ耳サイト」の構想をご紹介します。
「王様の耳はロバの耳」から生まれた発想
「王様の耳はロバの耳」──誰もが知る昔話です。
王の秘密を知ってしまった床屋が、苦しさのあまり森に穴を掘り、そこに向かって叫んだというあの話。
最近は、職場の不満やストレスがSNSや匿名掲示板に“漏れる”光景を見かけるたび、この物語を思い出します。
投稿している人は、もしかすると、あの床屋と同じ心境なのかもしれません。
ですが、匿名掲示板では誰が何を言っているのか分からず、企業も「対応しようがない」のが実情です。
昔は「組合」が、その役割を担っていた
ひと昔前──労働組合の組織率が高かった時代は、組合が企業との“対話の回路”として機能していました。
組合を通じて、不満や課題がフィードバックされ、企業も改善のきっかけを得ることができたのです。
しかし、現代の職場では、そうした回路が機能不全になっているところも少なくありません。
だからこそ、「ロバ耳サイト」のような仕組みが求められていると感じています。
「ロバ耳サイト」構想──社員の声を“活かす”匿名フォーム
OFFICE SAFE WORKが検討しているのは、個別企業ごとに設置する匿名投稿フォームの運営です。
“吐き出す”だけで終わらせず、投稿内容を可視化・分析し、企業にフィードバックする仕組みを作ります。
主な業務内容は、以下の4つです。
① 匿名投稿の受付と管理
- 企業専用の投稿フォームを作成
社員が匿名で投稿できるフォームを企業ごとに設計。ログイン不要、IP記録なしの設定。 - 投稿内容を自動で分類・保存
パワハラ、セクハラ、業務負荷などに分類し、キーワード検出で緊急通知も可能。
② 企業へのレポート提供
- 投稿内容の傾向を分析
「残業が多い」「上司が怖い」といった投稿を時系列で分析。件数の推移や頻出ワードを可視化。 - 改善提案を添えてレポート化(プレミアムプラン)
単なる集計で終わらず、傾向から見える“職場の課題”を整理し、改善策を提案。
③ 社員とのコミュニケーション支援
- 匿名チャット相談窓口(スタンダードプラン)
匿名アカウントで相談できるチャット機能を設置。必要に応じて人事と連携して対応をサポート。 - 社内コミュニティ(プレミアムプラン)
匿名で意見交換できる社内限定の掲示板。社員同士の共感や連帯を育む場として活用。
④ 職場改善の支援
- 働き方のデータ分析(プレミアムプラン)
会議時間や業務時間、メールの送信傾向などを分析し、過重労働や偏りを可視化。
“働きすぎ予備軍”の早期発見を支援します。
料金体系(予定)
現時点では、以下のような月額プランを想定しています。
プラン名 | 月額料金(税別) | サービス内容 |
---|---|---|
ベーシックプラン | 50,000円~ | 匿名投稿管理、月次レポート |
スタンダードプラン | 100,000円~ | 上記+傾向分析、匿名相談窓口 |
プレミアムプラン | 200,000円~ | 上記+職場改善提案、社内コミュニティ、働き方分析 |
オプションサービス(追加費用)
サービス内容 | 料金(税別) |
---|---|
詳細レポート作成 | 50,000円/回 |
ハラスメント防止研修 | 100,000円/回 |
まとめ──企業と社員の“健全な回路”を取り戻す
匿名性を守りつつ、社員の声を企業が正しく受け取り、職場環境の改善につなげる。
それが「ロバ耳サイト」の目的です。
従業員の声は、宝の山です。
けれど、それが聞こえないふりをされる職場では、やがて“爆発”が起きます。
聞こえない声を“言える”声に変えるには、信頼と仕組みが必要です。
企業ごとにカスタマイズし、セキュリティと効率性の両立を実現する──そんな仕組みをかたちにしようとしています。