明日の建設現場の朝礼ネタ 8

アンゼンアンシン

建設現場朝礼安全講話集

【土木工事向け】運転時の「ぼんやり」が招く重大事故

皆さん、おはようございます!私から今朝は、他人事じゃないトラックの事故の話をさせてもらいます。

先日、新東名高速でトレーラーが横転して、なんと8時間以上も通行止めになる大きな事故がありました¹。運転手の方は「ぼんやりしていてガードレールに寄り過ぎてしまった」と話しているそうです。

幸い軽傷で済んだということですが、一歩間違えれば大惨事ですよ。この「ぼんやりしていた」という言葉、私たちも聞き流せませんよね。

現場でも同じリスクが潜んでいる

私たちの土木現場でも、ダンプやユニック、バックホーなど、毎日たくさんの車両や重機が動いています。朝早くからの作業で疲れていたり、夏の暑さで集中力が落ちていたりすると、誰でも「ぼんやり」してしまう瞬間はあると思うんです。

でもその一瞬の気の緩みが、取り返しのつかない事故につながるんです。重機の死角にいる仲間に気づかなかったら?坂道でブレーキ操作を誤ったら?考えただけでもぞっとしますよね。

今日実践してほしいこと

今日は作業開始前に、自分の体調を正直に申告してください。少しでも「ぼんやりするな」と感じたら、無理をせず、周りの仲間に声をかけてください。

そして、車両や重機を運転する際は、いつも以上に周りの状況に気を配り、「かもしれない運転」を徹底しましょう。

「自分は大丈夫」という過信が一番の敵です。 全員で無事に一日を終えるために、お互いに注意し合っていきましょう。

今日も一日、ご安全に!


【建設工事向け】火災と感電、見えない危険への備え

皆さん、おはようございます!

今日は、火災と感電という、目に見えにくいけれど非常に恐ろしい災害について話をします。

先日、埼玉県の工場で大きな火災があり、隣の住宅まで燃え広がる事態になりました²。また、別の場所では、電気工事の際に感電して亡くなるという痛ましい事故も報告されています³。

これらの事故は、私たち建設現場でも十分に起こりうることなんです。

身近に潜む危険

例えば、溶接作業の火花が、気づかないうちに段ボールや養生シートに燃え移る。あるいは、「ちょっとだけだから」とブレーカーを落とさずに照明器具を交換しようとして感電する。

どちらも、ほんの少しの油断が原因で発生します。火災も感電も、一度発生すれば、建物や設備に大きな損害を与えるだけでなく、私たち自身の命を奪いかねません。

徹底してほしい2つのポイント

そこで、今日皆さんに徹底してほしいことが2つあります。

1. 火気管理の再徹底

溶接や溶断作業を行う際は、必ず周囲の可燃物を片付け、消火器を準備してください。作業後も、火種が残っていないか30分は監視を続けること。これは絶対です。

2. 電気作業の基本遵守

電気工事は、必ず資格を持った人が行うこと。そして、作業前には必ず検電器で電気が来ていないことを確認し、ブレーカーを落として「作業中」の表示を徹底してください。

「これくらい大丈夫だろう」という安易な判断が、最悪の結果を招きます。 面倒でも、決められたルールを一つひとつ確実に実行することが、私たちの命と現場を守る唯一の方法です。

今日も一日、ご安全に!


引用・参考文献

¹ 新東名高速道路でのトレーラー横転事故(2025年8月26日) ² 埼玉県所沢市の工場火災(2025年8月26日) ³ 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」感電災害事例