建設現場朝礼:足元の「慣れ」と「過信」に潜む危険
【土木工事向け】朝礼ネタ:足元の「慣れ」に潜む危険
皆さん、おはようございます!
今朝は、少し嬉しいニュースから始めさせていただきます。最近の厚生労働省の発表によると、労働災害全体の死亡者数が過去最少を記録したそうです。これは間違いなく、皆さんが毎日毎日、安全第一で作業に取り組んでくれているからこその結果です。本当にありがとうございます。
でもね、ここで手放しで喜んでばかりもいられません。実は心配なデータもあるんです。それは何かというと、4日以上の休業を要する「転倒」による労働災害が、なんと4年も連続で増え続けているということなんです。
私たちの土木現場を見回してください。毎日足元は変わります。昨日の雨でぬかるんだ地面、朝一で運び込まれた資材の仮置き場、掘削作業でできた新しい段差。見慣れた現場だからこそ、「いつもの場所だから平気だろう」って、ついつい油断してしまう。その気持ち、私もよくわかります。
でも、その「慣れ」こそが一番怖いんです。昨日まではなかった場所にちょっとした土の盛り上がりができていたり、雨上がりで普段より滑りやすくなっていたり。ほんの少しの変化が、大怪我につながってしまうんです。
現場で20年以上やってきた私の経験から言わせてもらうと、転倒事故って本当にあっという間です。「あ、やばい」と思った時にはもう遅い。だからこそ、作業を始める前の一歩目から、自分の足元を意識してほしいんです。
今日は作業開始前に、もう一度だけ時間をください。自分が歩く予定のルートを目で追って、足元の安全を確認してください。「急がば回れ」って言葉がありますが、私は「急がば足元見よ」だと思っています。
皆さんの身を守ること、そして家族に心配をかけないこと。それが私たちの一番の使命です。足元への意識、今日から徹底していきましょう。
今日も一日、ご安全に!
【建築工事向け】朝礼ネタ:「自分は大丈夫」という過信を捨てる
皆さん、おはようございます!
まずは良いニュースからお話しします。労働災害による死亡者数が、統計を取り始めて以来最も少なくなったという発表がありました¹。これは皆さんが安全帯の正しい使用、開口部の確実な養生、そして現場のルールを一つ一つ守ってくださっている証拠です。現場代理人として、心から感謝しています。
ただし、ここで安心してはいけません。実は「墜落・転落」による休業災害は、残念ながらまだまだ多く発生しているのが現実です。そして厚生労働省のデータを見ると、意外なことに、ベテランの方ほど「自分は慣れているから大丈夫」という過信に陥りやすいという傾向が見えてくるんです。
皆さんの長年の経験、それは本当に貴重な財産です。でも、その経験が「この程度なら安全帯なしでもいけるだろう」「ちょっとした作業だから大丈夫」という判断につながってしまったら、それは非常に危険です。
建築現場では、一瞬の判断ミスが命取りになります。高さ2メートルの脚立から落ちても、打ち所が悪ければ命に関わる。これは脅しではありません。実際に起きている事故なんです。
私が現場に出始めた頃、先輩からこんな言葉を教わりました。「安全に手抜きは許されない。面倒くさいと思った瞬間が、事故の始まり」。今でもこの言葉を胸に刻んでいます。
今日、改めて皆さんにお願いします。安全帯の装着を面倒がらないでください。ヘルメットのあご紐をしっかり締めてください。たった数秒の手間を惜しまないことが、皆さん自身と、家で待っている大切な家族を守ることにつながるんです。
「自分だけは大丈夫」。この考えは今日ここで捨ててください。お互いに安全を確認し合い、声をかけ合い、全員無事故で一日を終えましょう。
今日も一日、ご安全に!