建設現場朝礼安全講話
土木工事向けの朝礼ネタ
皆さん、おはようございます。
私から今朝、皆さんに是非とも聞いてもらいたい話があります。
先日の7月25日、仙台市宮城野区の市道工事現場で、雨水管の点検作業をされていた作業員の方が、深さ約15メートルの穴に転落して亡くなるという、本当に痛ましい事故が起きてしまいました¹。現場からは高濃度の一酸化炭素が検出されたということです。
この事故を聞いて、私は胸が締め付けられる思いでした。きっと皆さんも同じ気持ちだと思います。
この悲しい出来事から、私たちが絶対に忘れてはならない教訓が二つあります。
一つ目。マンホールやピット、立坑など、深さのある場所での作業では、どんなにベテランでも、どんなに慣れた現場でも、墜落・転落防止の措置を絶対に省略してはいけません。「いつものことだから」「ちょっとだけだから」という気の緩みが、命取りになるんです。
二つ目。管の中や槽内、地下の閉鎖空間で作業する前には、必ず酸素濃度と有害ガスの有無を確認することです。目に見えない危険が潜んでいるかもしれません。
私たちの現場を見回してください。マンホール、側溝、推進工事の立坑。似たような危険箇所はたくさんあります。「自分は大丈夫」「今まで事故なんてなかった」。この過信こそが、最も恐ろしい敵なんです。
作業前には必ず危険箇所を再確認しましょう。安全帯の使用、ガス検知器での測定。決められた手順は、私たちの命を守るためのルールです。面倒だと思わず、必ず実行してください。
今日も一日、安全第一で作業をお願いします。皆さんが無事に家族の元に帰れることが、私の一番の願いです。
建築工事向けの朝礼ネタ
皆さん、おはようございます。
今日は重い話になりますが、必ず聞いてください。
6月3日、東京・台東区上野の建設現場で、22歳の若い作業員の方が約3メートルの高さから転落し、地面にあった鉄筋が顔から肺にかけて刺さって、残念ながら亡くなられました²³。
高さ3メートル。皆さんはどう感じますか?「それほど高くない」と思う人もいるかもしれません。でも違います。たった3メートルでも、打ちどころが悪ければ、命を失うことになるんです。
この事故の詳しい原因はまだ調査中ですが、私たちが今すぐ学ばなければならないことがあります。
まず、高所作業における安全帯の完全使用。どんなに低く見えても、2メートルを超えたら安全帯は必須です。例外はありません。
そして、作業床の整理整頓。足元に資材や工具が散乱していませんか?つまずいてバランスを崩す原因になります。
さらに、鉄筋の端部処理。むき出しの鉄筋はありませんか?養生は確実に行われていますか?
亡くなった作業員の方はまだ22歳でした。これからの人生がたくさんあったはずです。ご家族のことを思うと、本当に胸が痛みます。
「このくらいの高さなら大丈夫」。この一瞬の油断が、取り返しのつかない結果を招くんです。
皆さん、今日も一日、足元に気をつけて、安全帯を確実に使用して、無事故・無災害を目指しましょう。
ご安全に!
引用・参考文献
¹ khb東日本放送 (2025年7月25日). 「工事現場で作業員が約15メートルの穴に転落し死亡 仙台・宮城野区」Yahoo!ニュース
² テレビ朝日系(ANN) (2025年6月3日). 「【速報】東京・上野の建設現場で男性作業員が転落 鉄筋が首に刺さり意識不明」Yahoo!ニュース
³ テレビ朝日系(ANN) (2025年6月4日). 「建設現場で落下した男性作業員が死亡 バランス崩したか 東京・台東区」Yahoo!ニュース