建設現場朝礼安全講話集
【土木工事向け】朝礼講話
テーマ:地盤の緩みと足場の重要性
皆さん、おはようございます。
厚生労働省の最新データを見て、私は改めて身が引き締まりました。我々建設業界で最も多い死亡災害、それは今も昔も変わらず「墜落・転落」なんです。
特に土木工事では違います。造成地、法面、常に足元が不安定な場所が作業場所になる。これが私たちの宿命です。
このところ雨の日が続いていますよね。表面は乾いて見えても、地盤の奥は緩んでいる可能性が高い。普段と同じつもりで体重をかけても、足元がズルッと崩れてバランスを崩す。そんな危険が潜んでいるんです。
「いつもの場所だから問題ない」
この考えが一番危険です。私も現場を歩き回っていて感じますが、昨日まで安全だった場所が、一晩の雨で全く違う状況になることがあります。
今日、作業に入る前にお願いがあります。自分が作業する場所、特に法面や仮設通路の足元。本当に安全か、もう一度慎重に確認してください。
少しでもぬかるんでいる、崩れやすそうだ…そう感じたら、安易に踏み込まないでください。必ず職長に報告して、安全な足場を確保してから作業に移る。
「急がば回れ」です。
安全な足場こそ、良い仕事の第一歩。これを忘れないでください。
ご安全に!
【建設工事向け】朝礼講話
テーマ:「慣れ」からくる墜落災害の防止
皆さん、おはようございます。
国の労働災害統計を見るたびに、私は複雑な気持ちになります。建設業の死亡災害で最も多い原因、それは相変わらず「墜落・転落」です。
そして、その多くが「自分は大丈夫だろう」という慣れや過信から生まれる、安全帯の不適切な使用が原因なんです。
特に危険なのは、高さ2メートル程度の「ちょっとした高さ」での作業。いつもやり慣れている作業で「ちょっとの時間だから」「面倒だから」とフックをかけずに作業してしまう。
でも考えてみてください。事故が起きれば、その高さでも命を失う危険は十分にあるんです。
私が若い頃、先輩に言われた言葉があります。
「慣れた頃が一番怖い」
今日は、私たち一人ひとりがこの「慣れの怖さ」を再認識する日にしたいと思います。
高さ2メートル以上の場所で作業する時は、どんなに短い時間でも面倒くさがらずに、指定された箇所に確実に安全帯のフックをかける。これを徹底してください。
仲間同士でも「安全帯、OK?」と声をかけ合う。基本動作の確認を習慣にしましょう。
私たちの命を守る最後の砦、それが安全帯です。
毎日家族のもとに帰るために、この基本を絶対に忘れないでください。
ご安全に!
引用・参考文献
- 厚生労働省「建設業における労働災害発生状況」