建設現場朝礼スピーチ – 製油所火災事故から学ぶ安全対策
はじめに
皆さん、おはようございます。
今日は製油所で実際に起きた火災事故の話をします。この事故、私たちの現場でも十分起こり得る内容なんです。しっかりと耳を傾けてください。
事故の概要
事故が起きたのは、フレアースタックという設備の配管補修工事中でした。具体的には、伸縮継手という部分を直している時の出来事です。
事故の原因(3つのポイント)
1つ目:連絡調整の不備
元請けと下請けの間で、作業の連絡が行き届いていませんでした。その日は補修工事だけじゃなく、水素配管のパージ作業も同時に行われていたんです。その結果、配管内に水素ガスが流れ込んで、伸縮継手部から漏れてしまいました。
2つ目:リスクアセスメント不足
作業標準もリスクアセスメントも実施されていませんでした。本来なら、ガス漏れの危険性を事前にチェックして、対策を立てておくべきだったんです。
3つ目:危険察知の欠如
作業員がガス漏れに気づかないまま、電動工具のエアソーを使いました。切断時の火花が漏洩ガスに引火して、火災が発生したんです。
この事故から学ぶこと
作業前の安全確認と、関係者全員での情報共有。これがどれだけ大切か、この事故が物語っています。
今日の作業での対策
1. 作業間の連絡調整を徹底する
自分の持ち場だけじゃなく、関連する全ての作業をしっかり確認してください。情報共有を怠らない。少しでも分からないことがあったら、すぐに確認する。これを徹底しましょう。
2. 危険性を全員で共有する
作業を始める前に、必ずリスクを全員でチェックします。特に火気を扱う作業では、周りに引火しやすいものがないか、必ず確認してください。
3. 緊急時対応を準備する
何か異常が起きた時の対応策を、全員で共有しておきましょう。万が一に備えることが大切です。
結び
私たちはチーム一丸となって、この建設現場の安全を守らなければなりません。
今日の作業でも、「いつもと違うな」と感じたら、すぐに作業を止めてください。そして周りの仲間や私に声をかけてください。それが大きな事故を防ぐんです。
それでは皆さん、ご安全に!
引用・参考文献
○ 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」労働災害事例:製油所での可燃性ガス処理設備の配管伸縮継手部補修工事における火災