【朝礼スピーチ】足場倒壊事故から学ぶ安全対策
おはようございます!
今日も一日、安全に作業を進めていきましょう。
今日は先日発生した足場の倒壊事故について話します。皆さんにも同じことが起きないよう、しっかり聞いてください。
どんな事故だったのか
建物の外壁改修工事の現場でのことです。
昼休憩に入ろうと作業員が足場を降りていたら足場が倒れてしまい、5人が巻き込まれて怪我をしました。
足場は高さ約21m、長さ89mという大規模なもの。シーリングの打ち替え作業中の出来事でした。
なぜこんなことが起きたのか
原因は大きく二つあります。
1つ目:壁つなぎの強度不足
足場と外壁をつなぐ「壁つなぎ」、これが弱かった。
風の力は計算していたんです。でも、使ったアンカー(ALCアンカーAX)の強度が足りていなかった可能性がある。
なのに、他の接続方法を検討していなかった。これが大きな問題です。
2つ目:強風への備えが甘かった
事故の前日、最大瞬間風速19.4m/秒を観測していました。
足場の設計風速は16m/秒。明らかに設計を超える風が吹いていたんです。
それなのに、メッシュシートをたたむなどの風対策を何もしていなかった。これが致命的でした。
私たちの現場で徹底すること
同じ過ちは絶対に繰り返しません。以下の対策を徹底します。
アンカーの強度を見直す
壁つなぎに使うアンカーの強度、もう一度しっかり確認します。
メーカーの試験データを見る。ALC板の劣化具合も考える。
配置間隔も適切か検討し直します。必要なら別の接続方法も積極的に採用しましょう。
悪天候時の対応を徹底する
強風が予想されるときは、必ずメッシュシートをたたむ。
これは絶対です。風の力を少しでも減らす工夫をしてください。
毎日の点検を怠らない
作業開始前、足場に異常がないか必ず点検する。
ちょっとでもおかしいと感じたら、作業を始める前にすぐ補修。
これを徹底してください。
最後に
足場は高所作業をする私たちの命綱です。
少しでも不安を感じたら、遠慮なく報告してください。
安全第一。これが私たちの絶対のルールです。
今日も一日、ご安全に!
引用・参考文献
○ 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」労働災害事例:建物の外壁改修工事を実施中、昼食休憩のため足場を降りようとしたときに乗っていた足場が倒れ、作業員5名が巻き込まれて負傷