建設現場の安全衛生スピーチ 30

アンゼンアンシン

朝礼スピーチ:解体工事での壁倒壊事故から学ぶ安全対策

おはようございます

皆さん、おはようございます!

今日も一日、安全作業で頑張りましょう。

先日発生した痛ましい事故について

さて、先日起きた解体工事での事故について、皆さんにお話しします。

これは他人事じゃありません。

鉄筋コンクリートブロック造の古民家を解体していた現場での出来事です。

高さ3メートル、幅10メートルのコンクリートブロック壁。

地上から50センチの位置で電動ハンマーを使ってはつり作業をしていたんです。

そのとき、突然壁が倒れてきた。

作業員2名が下敷きになり、命を落とされました。

同じ建設業で働く私たちとして、この事故を教訓にしなきゃいけません。

なぜこんな事故が起きたのか

原因として考えられるのは、まず第一に倒壊防止措置が取られていなかったこと。

これだけ大きなブロック塀なのに、何の対策もなくはつり作業をやってしまった。

作業方法に問題があったんです。

それから、解体工事の危険性に対する認識が足りなかった。

災害についての知識も不十分だったんですね。

さらに問題なのは、危険を伴う解体工事なのに、必要な経験や知識のない人だけで作業させていたこと。

安全措置がまったく取られていなかったんです。

私たちの現場で徹底すること

こんな事故、絶対に起こしちゃいけません。

だから私たちの現場では、以下のことを徹底します。

倒壊の危険性がある解体対象物は、必ず専門家を交えて事前調査する。

形状、き裂、周囲の状況を詳しく確認します。

そのうえで作業計画を立て、全員に教育を実施していきます。

倒壊の危険がある場合は、倒壊防止の控えを設置する。

立ち入り禁止区域も設定して、作業員が近づかないよう徹底してください。

危険を伴う作業では、必ず知識・経験のある職長を指名する。

その職長が現場指揮を執ります。

皆さん一人ひとりが危険予知を徹底し、職長の指示をしっかり守ってください。

今日も安全第一で

私たちは、皆さんの安全が何よりも大切だと考えています。

この事例を胸に刻んで、基本を徹底しましょう。

危険な作業手順に出会ったら、必ず立ち止まって再確認する。

それが命を守ることにつながります。

今日も一日、ご安全に!

引用・参考文献

○ 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」労働災害事例:古民家の解体工事でコンクリートブロック壁のはつり作業を行っていたところ、突如壁が倒壊して労働者2名が下敷きとなり死亡