建設現場の安全衛生スピーチ 27

アンゼンアンシン

皆さん、おはようございます。

今日は皆さんに、先日発生した導水トンネルの工事現場での一酸化炭素中毒事故についてお話ししたいと思います 。この事故では、トンネルの補修工事中に、ガソリンエンジンの発電機を使って作業をしていた4名の作業員が倒れ、残念ながらそのうち1名の方が亡くなりました。

この事故がなぜ起きてしまったのか、皆さんと一緒に原因を確認していきましょう。

  1. まず、換気が不十分な場所で、エンジンを動かす機械が使用されたことが挙げられます。
  2. 本来はトンネルの外で発電機を使う計画だったのですが、途中でトンネル内に持ち込むように変更した際、危険性について十分に確認していませんでした
  3. 作業員に対して、一酸化炭素の危険性や、もしもの時の対策について、事前に教育が行われていなかったことも原因の一つです。
  4. そして、作業を開始する前に、トンネル内の換気が十分に行われているか確認を怠っていたことも、事故につながりました。

こうした事故を防ぐために、私たちはどうすれば良いのでしょうか。

まず、換気が不十分な場所では、エンジンを使う機械は絶対に使用しないでください。次に、作業計画に変更が生じた場合は、必ず危険性の調査を行い、安全対策を立てるようにしましょう。そして何より、一酸化炭素の危険性や、換気装置、呼吸用保護具の正しい使い方について、私たち全員がしっかり理解することが大切です。

今日の作業に入る前に、今一度、皆さんが作業する場所の換気が十分か確認してください。少しでもおかしいと感じたら、すぐに作業を中断して、周りの作業員や私に報告してほしいと思います。

皆さんの安全は、私たち現場にとって最も重要なことです。今日も一日、基本ルールを守り、全員で安全に作業を進めていきましょう。よし、それじゃあ作業開始!

引用・参考文献

○ 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」労働災害事例:導水トンネルの補修工事における一酸化炭素中毒により死亡