皆さん、おはようございます。 今日は、皆さんにぜひ知っておいてほしい、過去に実際に起きた労働災害についてお話しします。
以前、ある保育施設の現場で、床暖房を設置するためにコンクリートを切り、砕く作業が行われていました 。粉じんが飛び散るのを防ぐため、作業場所は仮囲いで密閉されていました。その中で、ガソリンエンジンで動くコンクリートカッター2台とブレーカー1台が使用されていました。
粉じんを外に出すために送風機などを動かしていたのですが、作業員のうち1人が突然倒れ、別の5人も体調不良を訴える事態になりました。原因は、エンジンから出た排ガスに含まれる一酸化炭素でした。密閉された空間で内燃機関の機械を使い続けた結果、一酸化炭素が充満して中毒になったのです。この事故では、4人もの作業員が病院に入院することになりました。
この災害から学ぶべきことは、「換気の重要性」です。エンジンを使う機械は、必ず屋外や換気が十分に確保された場所で使いましょう。もし、やむを得ず屋内や閉鎖された場所で使う場合は、一酸化炭素中毒の予防対策をしっかりとることが求められます。また、作業を始める前には、一酸化炭素の危険性について全員で確認し、安全衛生教育を徹底することが大切です。
作業中は、自分だけでなく仲間の様子にも気を配ってください。少しでも体調に異変を感じたら、すぐに周りに知らせて作業を中断するようお願いします。全員が安全に、そして元気に作業を終えられるように、今日も一日よろしくお願いします!
引用・参考文献
○ 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」労働災害事例:コンクリートカッター使用中の一酸化炭素中毒により入院