建設現場の安全衛生スピーチ 25

アンゼンアンシン

皆さん、おはようございます。 今日は、皆さんにぜひ考えていただきたい労働災害の事例を共有します。

先日、とある資材置き場で痛ましい死亡事故が起きてしまいました 。ダンプトラックの進入路に散らばった小石を片付ける作業をしていた作業員の方が、後方を確認せずにバックしてきたダンプトラックに轢かれてしまったんです 。亡くなられた方は、ダンプトラックに小石を積み込む作業員3名のうちの1人でした 。効率を上げるために、ダンプトラックはバックで移動しながら小石を回収していたそうです。 そして、全ての積み込みが終わった後、運転手が後方確認を怠ってしまったために、後ろにいた作業員の方に気づかず、事故が起きてしまいました。

この事故の原因は、いくつか考えられます 。まず、ダンプトラックが動く範囲に作業員を立ち入らせないような対策が取られていなかったことです 。次に、運転手がバックする際に後方確認を徹底しなかったことが挙げられます。さらに、ダンプトラックの特性や積荷に合わせた作業計画が立てられていなかったこと、そして作業を指揮する人がいなかったことも原因として考えられます。

このような悲しい事故を防ぐために、私たちはどうすればいいでしょうか。具体的には、次の4つの対策が考えられます。

  • 接触防止措置の徹底: ダンプトラックの周辺で作業する際は、接触する可能性のある場所に誰も立ち入らないよう、適切な措置を講じることが重要です。
  • 後方確認の徹底: ダンプトラックをバックさせる場合は、必ず後方確認を怠らないようにしましょう。
  • 作業計画の策定と順守: 車両の能力や積荷に合わせた安全な作業計画を立て、必ずそれに従って作業を進めてください。
  • 作業指揮者の配置: 作業全体を管理し、安全な作業が行われるよう指揮する担当者を必ず決めましょう。

私たちは、全員がプロです。それぞれの持ち場で、今日の教訓を忘れずに作業に取り組んでほしいと思います。特に、重機を扱う作業は一歩間違えると重大な事故につながります。常に「かもしれない」を意識して、安全第一で作業を進めていきましょう。

今日も一日、ご安全に!

引用・参考文献

○ 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」労働災害事例:資材置場進入路の小石を撤去していた際、小石等を積み込むためのダンプトラックが後方確認せずに後進してきて轢かれ、死亡した