皆さん、おはようございます。
今日は、鉛中毒の事故事例をもとに、皆さんに注意喚起をしたいと思います。先日、鉛酸化物製造設備の解体作業中に、複数の作業員が体調不良を訴え、最終的に鉛中毒と診断された事故がありました。
この事故の主な原因は、
鉛作業に適さない不十分な呼吸用保護具を使用していたことです 。作業員は保護具を身に着けていたものの、鉛作業には不十分な能力のものでした。また、鉛を含む粉じんやヒュームの有害性についての教育が不十分だったことも、原因の一つとして挙げられます 。
私たちは、この事例から教訓を学ぶ必要があります。皆さんに徹底してほしい対策は以下の3点です。
鉛中毒対策について
- 国家検定品の防じんマスクを着用しましょう。 鉛を含有する粉じん作業を行う際には、国家検定品である防じんマスクを、必ず着用してください 。
- 作業着の管理を徹底しましょう。 食事や喫煙の際には、作業着を着替えて、手洗いやシャワーで体を洗い流すことが重要です 。また、脱いだ作業着は洗濯してから着用し、手袋は使い捨てにしましょう 。呼吸用保護具も、内部に汚染がないか確認してから使用するようにしてください 。
- 作業場での食事や喫煙は厳禁です。 鉛は口から体内に取り込まれる可能性があるため、作業場内で食事や喫煙は絶対に行わないでください 。
自分の身は自分で守るという意識を常に持ち、体調に異変を感じたらすぐに報告するようにしてください。ご安全に!
引用・参考文献
○ 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」労働災害事例:鉛酸化物製造設備解体による鉛中毒