製造業等の現場で、外国人労働者の安全を外から支えられないか
ある地方の製造工場を訪れたとき、ラインに立っていたのはほとんどが外国人技能実習生でした。
ぎこちない手つきで機械に材料を送る姿。
フォークリフトの走行ラインを何人かで平気で歩く姿。
作業手順が口頭だけで伝えられていたり、危険表示が日本語だけだったり。
「なんとかしなければならない」そう強く思いました。
専任の安全担当がいない現実
中小規模の製造業では、安全衛生の専任担当を置く余裕がないところも多くあります。
設備管理や生産管理の担当者が、片手間で安全まで見ているケースも少なくありません。
外国人技能実習生などが増えたことで、指導やコミュニケーションにも工夫が必要になります。
にもかかわらず、「誰も教え方が分からない」状態の現場に放り出されている実習生もいます。
こうした状況では、労災が起きるのも時間の問題です。
実際に、機械を止めずに掃除して巻き込まれた、転倒して骨折したといった事例が全国で報告されています。
外から支援できる仕組みをつくれないか
そこで今、考えているのが「安全衛生診断+改善計画書作成」を基本とした支援です。
製造業の現場に入り、第三者の視点からリスクを洗い出し、「どこから手を付けるべきか」を具体的に示します。
このような流れです。
- 現場を巡視し、機械設備・作業動線・掲示物などを細かく点検
- 写真付きで改善ポイントを整理
- 実習生に対する安全教育の実施状況を確認
- 指導者への安全配慮のアドバイス
- 改善計画書としてまとめ、今後の方針を提案
「安全対策をしたいけど、何から始めればいいのか分からない」という企業にこそ、有効ではないかと考えています。
報酬体系の考え方(例:製造業の場合)
安全衛生診断と改善計画書作成を基本業務とし、お客様の希望による定期的な訪問や緊急時の対応はオプションとしています。
【基本プラン】
- 現場安全点検(2〜3時間の巡視+ヒアリング)
- 写真付きの改善計画書作成
- 管理者との報告・提案(オンライン可)
費用:安全衛生診断(口頭)のみ 100,000円(税別、交通費別)〜/1事業所
+改善計画書作成 100,000円(税別、交通費別)〜
+報告・提案 100,000円(税別、交通費別)〜
【オプション対応】
改善計画書まで作成した企業と事業所の規模でオプション料金に違いをつける予定です。
- メール相談顧問 : 1月 未定 円(税別)~
- 監理団体の監査立ち会い:1時間 未定 円(税別、交通費別)〜
- 関係官庁等の調査立ち会い:1時間 未定 円(税別、交通費別)~
- 外国人労働者向けの安全教育:1回 未定 円(税別、交通費別)〜
- 労災発生時の初動対応・報告支援:1回 未定 円(税別、交通費別)〜
製造業では、機械による挟まれ・巻込まれ、墜落・転落、切れ・こすれ、転倒といった事故が代表的です。
特に、作業の慣れが出始めた頃に事故が集中する傾向があり、定期的な注意喚起も重要になります。
実習生を守ることは、現場全体を守ること
技能実習生の安全を守るというのは、単なる「配慮」ではありません。
ケガや事故が起きれば、ラインは止まり、作業は滞り、同僚への負担も増えます。
結果として、全体の生産効率も下がります。
逆に、安全な環境を整えれば、実習生も安心して働くことができ、定着率も上がります。
現場の雰囲気も改善し、長期的には企業の利益にもつながります。
最後に
「安全担当がいない」「どこから手を付ければいいのか分からない」
そんなときこそ、外部の力を頼るべきです。
「現場を見せてもらえれば、整理して見える化できます」
この支援が、製造業の現場での労災ゼロにつながればと願っています。
まずは、今の現場を点検するところから始めてみませんか。