最近、「安全監査役」という名前の仕事を、本気で形にしようと考えています。
非常勤・外部の立場で、企業の安全管理体制を独立して見て、必要なことをきちんと経営層に伝える役割です。
安全活動には、“見えない嘘”が入り込む余地がある
建設現場でも工場でも、安全活動は日々行われています。
KY活動、ヒヤリ・ハット、パトロール、安全教育──書類の上では「きちんとやっている」ことになっている現場も多いと思います。
でも、ふと感じるのです。
「これ、本当に意味あるのかな?」
「やったふり、になってないかな?」
たとえば、こんな場面。
- ヒヤリ報告が1件も出てこない現場(そんなはずない)
- KYミーティングの記録が毎日ほぼ同じ内容(考えてない)
- 新人教育は「実施済」とあるけれど、実際は「座ってただけ」
- 災害が起きても「報告しなければ、なかったことになる」空気感
どれも“悪意”があるわけではないと思います。
でも、その“嘘をつかなくてはいけない仕組み”が怖いんです。
「外部の目線」が必要だと思う理由
社内の安全担当者がどれだけ真面目でも、
同じ組織の中では、言いにくいことがあるものです。
だからこそ、社外の立場から現場と経営のあいだをつなぐ存在──
それが「安全監査役」です。
この役割に期待していることは、3つ。
- 形式ではなく、実態を見ること
- 改善すべきことは、経営層に正直に伝えること
- 不正やサボタージュを未然に防ぐこと
誰かを責めるためではありません。
「安全活動を、本当に役立つものにする」ための後押しです。
安全監査役の仕事って、どんなことをするのか
具体的には、こんなことを考えています。
- 年に数回の現場監査(抜き打ちも可能)
- 安全教育や訓練の実施状況のチェック
- 匿名ヒアリングやアンケートで現場の空気を拾う
- 監査報告を経営層に提出(必要に応じて取締役会などにも)
- ご希望があれば、社内研修の企画・講師も対応可能
つまり、「現場のリアルを経営に届ける役割」です。
そして現場の皆さんにも、
「ちゃんと見てくれる人がいる」「何かあっても伝えられる」
そう思ってもらえるような存在になれればと思っています。
報酬イメージ(非常勤・外部委託)
第三者としての中立性を担保するため、非常勤・外部委託型での業務を基本に考えています。
- 月額顧問料:非常勤監査役の報酬相場程度
- 現場監査(1回):5万円~10万円
- 重大災害や緊急報告対応:別途ご相談
まずは「選任だけしておく」「年1回だけ現場を見てほしい」といった形でも構わないと思っています。
回数や頻度は、あとから調整できます。
「事故ゼロ」だけではなく、「嘘ゼロ」な現場を
もちろん「災害ゼロ」を目指すのは当然です。
でも私はそれと同時に、「嘘ゼロ」な安全活動を目指したいと思っています。
- 報告されなかった災害
- 記録だけのKY活動
- 形だけの教育訓練
こういった“目に見えない危うさ”が積み重なると、
いつか本当に大きな事故につながってしまいます。
だからこそ、安全監査役という立場から、
経営層に「現場のリアル」を届ける。
それが、事故の抑止力となり、
そこで働く人の命と健康を守ることにつながる──
そう信じています。
OFFICE SAFE WORKという名前で
私は今、「OFFICE SAFE WORK」という屋号で活動準備をしています。
安全管理を、「現場と経営のあいだ」に置くのではなく、
“人と経営のまんなか”にあるものとして根づかせたい。
そんな思いで、静かに、でも本気で準備を進めています。