行動ベースの安全性(Behavior-based safety)とは
行動ベースの安全性(BBS)とは、職場での安全性を向上させるためのアプローチの1つです。BBSでは、従業員の安全行動を観察して分析し、その結果に基づいてフィードバックや指導を行うことで、従業員の安全意識を高め、安全行動を促進することを目的としています。
BBSは、1970年代にアメリカで開発されたアプローチで、近年日本でも導入が進んでいます。BBSの導入により、安全事故の削減や労働災害の減少などの成果が報告されています。
BBSの基本的な考え方
BBSの基本的な考え方は、以下のとおりです。
- 安全事故は、従業員の安全行動の不備によって引き起こされる。
- 従業員の安全行動は、その人の意識や習慣によって決まる。
- 従業員の安全意識や習慣を改善することで、安全事故を削減することができる。
BBSでは、従業員の安全行動を観察して分析することで、従業員の安全意識や習慣の把握に努めます。その結果に基づいて、フィードバックや指導を行うことで、従業員の安全意識や習慣の改善を促します。
BBSの具体的な手法
BBSには、さまざまな手法があります。代表的な手法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 安全パトロール:安全管理者が現場を巡回して、従業員の安全行動を観察する。
- 安全活動:従業員が自ら安全活動に取り組む。
- 安全教育:従業員に安全に関する教育を行う。
BBSを導入する際には、自社の状況や目的に合わせて、適切な手法を選択することが重要です。
BBSの効果
BBSの導入により、安全事故の削減や労働災害の減少などの成果が報告されています。
例えば、アメリカの石油化学会社では、BBSを導入した結果、安全事故による死亡者数が、導入前は年間約10人だったのが、導入後は年間0人に減少しました。
日本でも、BBSの導入により、安全事故の削減や労働災害の減少などの成果が報告されています。
例えば、ある製造業では、BBSを導入した結果、安全事故による休業4日以上の労働災害が、導入前は年間約10件だったのが、導入後は年間1件に減少しました。
BBSの課題
BBSには、以下の課題もあります。
- 効果を出すためには、長期的な取り組みが必要である。
- 従業員の協力が不可欠である。
- 導入・運用にコストがかかる。
BBSを導入する際には、これらの課題を認識したうえで、効果的な導入・運用を行うことが重要です。
BBSの展望
BBSは、心理学の知見を活用したアプローチであるため、従業員の安全意識や習慣を改善する上で、大きな可能性を秘めています。
今後、BBSの研究や普及が進むことで、安全事故の削減や労働災害の減少に大きく貢献することが期待されます。
まとめ
BBSは、職場での安全性を向上させるための有効なアプローチです。BBSを導入することで、安全事故の削減や労働災害の減少などの成果が期待できます。
BBSを導入する際には、自社の状況や目的に合わせて、適切な手法を選択することが重要です。また、BBSの効果を出すためには、長期的な取り組みと従業員の協力が不可欠です。