【現場に合った死亡災害事例】を使った、安全研修サービスのかたち

アンゼンアンシン

はじめに

──「うちの現場で、こんな事故が起きるとは思わなかった」
そんな声を、何度も聞いてきました。

こんにちは。
2026年4月の開業を目指し、「OFFICE SAFE WORK」の立ち上げ準備を進めています。
現在、安全研修の新しいかたちとして、現場に応じた死亡災害事例を使った研修サービスの提供を検討しています。


なぜ「事例集め」から始めているのか

死亡災害には、いくつかの典型的なパターンがあります。
しかし実際には、「まさか」というタイミングや、「まさか」という状況が重なって命が失われているのが現実です。

私はこれまでに、さまざまな業種や作業内容ごとに分類した死亡災害の事例を収集してきました。
「誰が」「どんな作業中に」「なぜ命を落としたのか」。
一つひとつの事例を丁寧に読み解きながら、現場責任者や安全管理担当者の視点で再構成しています。


「うちの現場」だから響く、研修を

現場ごとに、リスクの形はまったく異なります。
建設現場と倉庫現場、製造ラインと港湾荷役では、まるで別世界のようです。

だからこそ私は、現場の状況を事前にヒアリングし、実際に起きた類似の死亡災害事例に絞って紹介する研修を考えています。
「こんな状況、うちにもある」──そう感じて初めて、過去の出来事が自分ごとになります。
当事者意識が生まれる研修を目指しています。


大切なのは、経験に学び、命を守ること

現場での事故は、想定外のリスクが突発的に現れたときに起こります。
そうした“想像力”を育てるには、過去の災害から学ぶことが不可欠です。

これまでに、「同じ作業をしていた」「まさに昨日、自分も同じような状況だった」といった感想を多く耳にしてきました。
事例に自分を重ねた瞬間、人は本気で「どうすればよかったか」を考え始めます。
そうした気づきが、行動の変化につながると信じています。


【検討中】研修の提供スタイル

現在、次のような研修スタイルを想定しています:

  • 現場単位での研修(1〜2時間)
     事前ヒアリングにもとづき、現場に即した事例を選定・解説。
  • 複数現場合同のセミナー形式
     汎用性のある事例と討議を組み合わせた集合研修。
  • 職長・監督者向け研修
     「見ていたのに止められなかった」を防ぐ視点から構成。
  • 資料の納品のみ
     スライドと説明原稿をセットで納品、現場での自主管理研修用に。

実際にどの形式でスタートするかは、今後の反応や要望を見ながら調整していく予定です。


最後に──過去の経験を、未来の安全に

過去に現場で起きた災害には、多くの教訓が詰まっています。
そのひとつひとつを丁寧に振り返り、これからの命を守るための気づきとして活かしていくことが、私の目指す研修のかたちです。

OFFICE SAFE WORKでは、「ひとつの命も失わせない現場」を目指して、研修の仕組みを整えていきます。
現場の実態を共有しながら、一緒に考える時間をつくれたら幸いです。