職場の危険場所は過去の災害事例を参考にして把握するのが簡単です。ここでは災害事例の探し方を説明します。
死亡災害データベース
厚生労働省ホームページにある『職場のあんぜんサイト』に労働災害事例がデータベース化されています。
労働災害事例のタブにある『死亡災害データベース』に平成3年から令和4年までに発生した死亡災害の個別事例全数について、発生状況の概要が紹介されています。
EXCELのシートでダウンロードされますので、業種、事故の型、起因物から自社の状況に当てはまるものを探すことができます。
データーが年ごとに別ファイルとなっていますので、すべてをダウンロードするのは手間がかかりますが、大変価値があるデータだと思います。
死亡災害が起こりそうな場所の情報を拾い出し、自社の『危険マップ』に反映させましょう。
機械災害データベース
同じ労働災害事例のタブにある『機械災害データベース』には、平成24年から平成30年までに発生した主な機械災害の個別事例について、発生状況の概要が紹介されています。
このデータベースは、特に災害発生件数の多い機械、丸のこ盤、チェーンソー、建設機械、旋盤、ボール盤、フライス盤、研削盤、バフ盤、プレス機械、混合機、粉砕機、ロール機、食品加工用機械、クレーン、移動式クレーン、エレベータ・リフト、コンベアについて、業種、事故の型、発生状況等の各種情報がExcelファイルにまとめられています。
自社に該当する機械がある場合は、『危険マップ』に反映させましょう。
死傷災害(死亡・休業4日以上)データベース
平成18年から平成29年までに発生した休業4日以上の労働災害のうち、災害発生年ごとにおよそ1/4を無作為抽出した個別事例について、発生状況の概要を紹介されています。
このデータベースは、労働者死傷病報告に記載された災害の状況や発生時間、事業場の規模に加えて、業種、起因物、事故の型等の各種情報が月別にExcelファイルにまとめられています。
特に発生月でのデータが入手できるため、季節や大型連休前後の災害とか時季の傾向を加味した情報を入手できます。
また、発生時間も2時間ごとに表示されているため、終業時間前、残業時間中などの時間帯での傾向も把握することができます。
これらの情報を加味した『危険マップ』を作成することができます。
まとめ
- 災害発生場所のデータは厚生労働省のサイトから入手できます
- 死亡災害データベース、機械災害データベース、死傷災害(死亡・休業4日以上)データベースがあります
- 特に死亡災害データベースは全企業が必ず把握すべき情報です
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